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Mini Essay

母の黒留袖

昨日は姪の結婚式でした。
いつも可愛い彼女、真っ白なウェディングドレスで大好きな彼の傍らで笑っている姿は本当に綺麗で輝いていました。
いっぱいのお友達に囲まれて家庭の中とは別の彼女を見ることもできて安心したし、若いってやっぱりイイものですね。新しい人生はどんなに素敵でしょう!
かつて小さくて無邪気で多感な少女が家庭を支える奥さんに変身していく。強くなったなぁと嬉し涙ポロリです。本当に時の流れるのは早い、早い。
イイ日ばかりでなく悪い日もあるだろうけれど、未来のイイ日につながるのだから大事な毎日を大切に過ごしてほしいです。

この結婚式で母の遺した黒留に袖を通しました。


練習の甲斐あって上手に着れました♪

いつもなら母の着物は幅が大きくても巻き込んじゃえ!とそのまま着付けていたけれど、この着物は袷で比翼仕立ての上、刺繍もほどこされていてボッテリ重く、とても苦労しそうなので(この暑さだし!)ちゃんとワタシの幅寸法に詰め直しました。

兄の結婚式そしてワタシの式でも母がコレを着ていたのを覚えています。
自慢の着物。まるで贅沢の罪滅ぼしかのように「いつか着てね、全部あげるから〜」って笑いながら桐箪笥におさめていて。当時はそんな遠い未来のことは想像できなかったし、たぶん着物は面倒だから着ないなぁーナンテ思っていたのに・・・
過去からの贈り物に優しい気持ちになっています。
ほらねーって喜んでくれてるのもわかる。

母が好きだったモノに母を感じます。
イイお着物だったよ、ありがとう(^^)

Jul 3, 2011

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